TIDE side 1
1.「パーティー」
夜がそろそろとやってきて また始めよう
目には見えないものがあるのよ 君は馬鹿にするけど
屋上でハーモニカ ぴゅーぴゅー吹いてる
真空管が熱くなってゆく 夏の匂いがする
ビリリ電気の音鳴らしたら また始めよう
階段で手拍子がぱちぱち鳴っている
魔物の住む海 嵐の中も 何も聞こえない退屈さえも
僕ら越えてきたんだろう それを友達と呼ばないか
黒い竜の住む孤島の奥に 黄金に光る未来でさえも
僕ら越えてゆけるだろう だけどここでお別れにしよう
夜はいつかは終わるから 朝は旅立ちの時さ
3.「大きな世界樹の下で」
可能性が全てでそのほかは嘘さ
世界は果てのない行き止まり
雨雲が雷鳴達を連れてきて歌う
暗闇が怪物達の足元照らすよ
今夜はもう君に会いたいよ 大きな世界樹のその下で待ってて
風が強く吹いたなら愛が溢れて まだ旅立てず僕らは日々に塗れてる
校庭の大賢者は数学が苦手
バス停の勇者は傘で戦うんだぜ
ロックンロール 古の魔法 ささやかな力で
神々も伝説も息絶えてしまった
今夜はもう君に会いたいよ 大きな世界樹のその下で待ってて
風が強く吹く朝に旅立つよ 僕は
愛は持てるだけ 靴紐は固く結ばなきゃ
世界の終わり 悲しみの空に
大きな生き物が寝そべって 夜が来て
流す涙は流れ星 今日はほら眠れよ
風が強く吹く朝に旅立つよ 僕は
君を強く思うほどに高く舞い上がる
単純なストーリー 君と僕との単純なストーリーさ
単純なストーリー 君と僕の出会うその前のストーリーさ
2.「ニーチェ・ニーチェ・ミラーボール」
back to basic 根本に立ち返るべし
土を耕すようにギターを弾き 祈るように歌を歌う
太陽の光受けて月が輝くように 生活の全てを音楽に変えてゆく
心の空洞がよく鳴る日には たまに絶望も希望に変わる
すぐに希望はまた絶望へ
そんなループから抜け出したいか より深く 闇よりももっと深く
さらなる深淵を覗き込むような 前人未到の旅に出かけよう
嵐の夜に小さな舟で飛び出して
少年 錨もおろさずに
少年 陸地も見えないまま
そうだ昔 夜には魔法があった
幽霊や妖精や 生への実感 怪物や悪魔たち 死への恐怖
それらを思い出そうとして僕らは部屋を暗くする
そして音楽を流し 最後にミラーボールを回す
するとどうだろう
世界にはまだまだ続きがあるように見えてさ
いつか最高のエンドロールが流れるような気がしてくる
「ははは 馬鹿だね 君はそんな風になりたかったと
悔し涙を流しながら死んでいくのさ」とかなんとか
深淵がほらまた覗き込んできた だけど この目の焦点は それよりも深く
嵐の夜に小さな舟で飛び出して
少年 錨もおろさずに
少年 陸地も見えないまま
ロシアからアメリカの手に渡った アラスカの凍え切った原っぱ
人間の尊厳と可能性の限界を超えてきた エスキモー達の目を見たか
諦めだけが横たわった 歴史の中の道という道
未だ我が舟は沈まず 微かにだが確かに光るシグナル
0から1に変わる場所
0から1に変わる場所
ずっとそれを探してる
茨の道が 終わりのない暗闇が 灼熱の太陽が 冷徹な月が
目の前に立ちはだかるだろう
だからせめて 音をください
そしてランプ代わりにミラーボールを
嵐の夜も小さな光灯したら
少年 錨もおろさずに
少年 陸地も見えないまま
少年 後悔の航海
少年 いつか救いがありますように
back to basic
4.「荒野の灯り」
君が言う形なんて 崩れちまうもんだし
君が言う終わりなんて 途中みたいなものさ
君のそう 胸の奥 眠りかけてたものが
燻り始めて ざわめき始める ドアをノックするのは誰
荒野の果てに 君の声が
響き渡れば 誰にも敵わないよ
ベイビー君にたどり着けないなら この愛はどこで眠ればいい
ベイビー君の灯りが消えたなら この愛はどこで眠ればいい
風が吹き 夜が凍えても 燃え盛る君のソウル
夜露に濡れたカウボーイに 穏やかな声のコヨーテ
貧しき道に光を 愛を 愛を
荒野の果てに 君の声が響き渡れば 誰にも敵わないよ
ベイビー君にたどり着けないなら この愛はどこで眠ればいい
ベイビー君の灯りが消えたなら この愛はどこで眠ればいい
荒れ狂う川の向こう 君の 君の 君の灯りが
荒れ果てたこの世界の この愛はどこで眠ればいい
風が吹き 夜が凍えても 燃え盛る君のソウル
5.「舟を漕ぐ、心臓の川」
舟を漕ぐ 朝靄の中で 心臓の 音が聞こえるよ
昨日は 怖い 夢を見た 涙はもう乾いたよ
夏が来て 焼却炉はもう お休みです 市民プールにゆこう
今日は 夕立 土砂降りです そのあと虹が出る
いつだって僕らは 絶望と 希望をかき混ぜて
うまくやれるさ 大丈夫 大丈夫だよ
綺麗に穴だらけ 綺麗にひび割れた 心臓が鳴っている
シャララララ ひとりぼっち シャララララ 草いきれ
シャララララ ひとりぼっち 夜が来たから また明日
聞こえるか どこかで下手くそなギターが鳴っている
世界を打ち壊す 伝説の 伝説だ
僕らは 絶望と 希望をかき混ぜて
うまくやれるさ 大丈夫 大丈夫だよ
綺麗に穴だらけ 綺麗にひび割れた 心臓が鳴っている
6.「フレンダンケ」
眠れない夜がずっと続くよ
ベッドの中で一人もがいては
水槽に住む魚みたくシーツの中
同じ所を何度も泳いだよ
線路には終わりがあるよ
どこまでも続くなんて幻
一瞬で消え去ってサヨナラで
だけどその一瞬に僕らは生きている
窓の外に種を蒔く
僕の部屋には光が射さない
ここに答えはありはしないから
世界の一部のフリをするのはやめなよ
僕ら孤独の住人さ
一人一人この世界の支配者なのさ
ロックンロール聞こえるよ
こんな世界は変えてしまうんだ
不安だらけどうしようもないこの暮らし
先の先には何もない だけど
ここに答えはありはしないから
君の世界を今度見せておくれよ
f-r-i-e-n-D D-a-n-k-e フレンダンケ
8.「SHE」
ピストルが鳴って 目覚めた世界が
僕らを取り残して走り出す
泣き止まないあの娘 連れてバスに飛び乗って
取り戻す旅を始めよう ローリングストーン
SHE このまま落ちて 砕けてしまえばさよならさ
SHE このまま転げ たどり着いたら笑って
夜に紛れて 見失った言葉が
過ぎ去った停車場で バスを待つ
午前3時の雨で 苛立ちを拭き取って
そしてスピードを上げる ローリングストーン
7.「nobody waits for me」
夜が燃え尽きる頃に 君を迎えにいこう
そこにはきっと誰も 待ってることはないけれど
僕の僕だけの世界 ついに秘密は暴かれた
僕を待ってる人はいない さあさ 1人で歌います
nobody, nobody waits for me
nobody, nobody waits for me
ガタゴト ガタゴト 汽車は
プカプカ プカプカ 船は
アフリカの果ての丘に そびえる山の頂きに
三千年の夢の中 僕を待ってる人はいない
コーヒーカップの底に 煙草の煙その先に
僕を待ってる人はいない さあさ も一度歌います
nobody, nobody waits for me
nobody, nobody waits for me
ガタゴト ガタゴト 汽車は
プカプカ プカプカ 船は
何も見えない夜に 悲しみはいつも浮かんでる
僕が生まれた時から 終わりのベルは鳴っていた
君の君だけの世界 そこに身体を横たえて
君を待ってる僕がいる いつか会えたら歌いましょう
nobody, nobody waits for me
nobody, nobody waits for me
nobody, nobody waits for me
nobody, nobody waits for me
TIDE side 2
1.「とかとか」
朝焼けアスファルト 夜の裏地みたい
カーステレオには 友達のロックンロールバンド
傾いたビルディング 動かない信号機
世界の終わりの 大王が踊る ジルバ
脳みそが溶けるほどの熱い夏がきて
僕ら涼しいところへ 行きたいな でもやっぱめんどくさいな
とか とか とか 言いながら
とか とか とか 言いながら
とか とか とか 言いながら
僕ら 灰色の街をゆく
とか とか とか 本当は
とか とか とか どうだって
とか とか とか どうだっていい いい
君が死んだその時は 僕のエレキギターで
全部なかったことにしてあげる
とか とか とか 言いながら
とか とか とか 言いながら
とか とか とか 言いながら
僕ら 灰色の世界をゆく
とか とか とか 本当は
とか とか とか どうだって
とか とか とか どうだっていい いい
僕が死ぬその時は 君のその唇で
全部なかったことにしておくれ
2.「マザーグース」
戦争の影に立ち僕らは灼熱の太陽から逃げてる
死んでしまうということが少し怖いの
賢明で勇敢な若者はひとりきり部屋の中旅をする
見つかんない真実なんかよりも二次元の彼女
ゴンゴンゴン 鐘が鳴る
ザーザーザー 雨が降る
この先の荒れ地にて 魔人たちが笑う
ゴロゴロと 空が震えているよ
シャララララ 愛 愛 愛だけの世界さ
僕達の人生は壊れてる カラカラと楽しげな音がする
君はガタゴト荷馬車に乗って今日も林檎売り
それでもほら僕達は腹が減るからさ温かい料理を作ろうよ
悲しみの星の下でもカレーライスの匂い
ゴンゴンゴン 鐘が鳴る
ザーザーザー 雨が降る
この先は暗い森 魔女たちが誘う
未来へと続く道があるという
シャララララ 愛 愛 愛だけの世界さ
軽やかに舞え 地べたを
ゴンゴン 鐘が鳴る
ザーザーザー 雨が降る
この先の谷底で 亡霊たちが踊る
寒々と歌が聞こえるよ ほら
シャララララ 愛 愛 愛だけの世界さ
軽やかに舞え 地べたを
3.「荒野鉄道」
遠くを旅する友達よ 君の線路は歌ってるかい
乾ききってひび割れた この世界でも
僕らのどこにもゆけない この感情を乗せて汽車はゆく
あの街で 土砂降りの歌を歌おう
ゆけ 荒野を ゆけ 今夜も ゆけ まっすぐ 星空
種を蒔いて一人ぼっち
握りしめた小銭はもう 青いサイダーと交換したよ
サヨナラにうつむいて ホームには行かなかった
ここへ続く道は 途切れはしないから
ゆけ 荒野を ゆけ 今夜も ゆけ まっすぐ 星空
ゆけ 荒野を ゆけ 今夜も ゆけ まっすぐ 暁
東北東に船団が 宇宙の果てでランデブー
でっかい大きなドラムで 世界が壊れてしまいそう
遠くを旅する友達よ 君の街は歌ってるかい
新しい花は 咲いたのかい
僕らのどこにもいけない この感情はいつか失くなる
その時も 土砂降りの歌を歌おう
4.「ACTION MAN」
誰もいない夜の 見果てない夢の途中で
煌めいた稲妻がそっと 僕を照らし出したんだ
聞こえるかい ロックンロール
開かない瞼のその奥で
目覚めた瞳は明日を見つめる
煌めいた稲妻がそっと この先照らし出したんだ
忘れるな ロックンロール
このまま朝を迎えて ここからどこにもゆけないままかい
I'm ACTION MAN. You want action, too.
伝えきれない事ばかりでも Don't stop music.
このまま朝を迎えて ここからどこにもゆけないままかい
I'm ACTION MAN. You want action, too.
伝えきれない事ばかりでも
明日はいつでもくだらない ここから抜け出してどこかにゆこう
I'm ACTION MAN. You want action, too.
伝えきれない事ばかりでも Don't stop music.
見果てない夢は続く Don't stop music.
5.「スタンドバイミー」
うなだれた明日 俯く情熱よ 僕らはもう立ち上がれない
声を上げておくれ その目を輝かせて もう一度その手を
足音は鉄のようで 歌声は燃え上がるみたい
始まりはそう いつでも負けたあと
何万年も歩いて 何億年もこの部屋で 僕らはもう諦めちまった
それでも明日は それでも情熱は もう一度その手を
足音は鉄のようで 歌声は燃え上がるみたい
始まりはそう いつでも負けたあと
君は傷だらけで 僕は嘘だらけ
始まりはそう それでも始まるんだ
朝焼け吸い込んで 涙溢れそうになる
ここが世界だ 足が震える だからそばにいて
7.「檸檬の月」
広い海を越えて そこに墓が建つ
支配者が倒れても すぐに次が来る
蒔いた種も早々に 水が枯れる
僕らの道は荊よりも険しくて
世界が終わるような夕陽が出て
全て塗りつぶす夜が来ても
檸檬のような月を浮かべて
歌うのはそう 革命の歌
涙のような雨が降ってる
銀の針のよう 革命の歌
9.「BAND OF LIGHT」
希望の話をしよう 少し恥ずかしいくらいのヤツがいいよ
瓦礫の城の王様が高らかに笑う
大人が諦めたものや子供が叶えられないものばかりで
世界が闇に沈む時ヘッドフォンから流れるメロディー
昔ラジオから流れ出して レコードの溝たどって
今は電子の海で泳いでる
いつか僕らが出会ったら 同じ歌を歌えるように
音楽は続くよ
猫よけになったCDたちがキラキラと光る月明かり
世界の闇が生み出した怪物の狩りが始まって
ラララ ララララ 僕らの呪文を紡ぐメロディー
昔ラジオから流れ出して レコードの溝たどって
今は電子の海で泳いでる
いつか僕らが出会ったら 同じ歌を歌えるように
音楽は続くよ
バンドオブライト 小さな光なのさ
昔ラジオから流れ出して レコードの溝たどって
今は電子の海で泳いでる
いつか僕らが出会ったら 同じ歌を歌えるように
音楽よ 響け
僕らは闇の中 希望の話を始めよう
大きな光になるまで
バンドオブライト
6.「さよなら現実世界」
どうせ僕なんて世界には必要ないし
どうせ君なんて僕には必要ないよ
静かにしててよ すぐに終わるから
そんな残酷なことを世界は囁いているよ
だけど楽しいじゃないか それを自由って言うんだぜ
誰にも必要とされない 僕らの妄想は
お月様が欠ける頃 幾千里越えてゆく冒険者になるんだぜ
君のその手捕まえて いつか夢が覚めるまで
マイケルジャクソン ムーンウォーク飛んで行ったよ
忌野清志郎だって どっかに旅に出たし
静かにしててよ あなたの出番は来ないの
そんな残酷なことは聞き飽きて悲しくもない
そうだ楽しいじゃないか 今が自由の時間だぜ
誰にも必要とされない 僕らの妄想は
お月様が霞む頃 防衛線を越えてゆく戦闘機に乗るんだぜ
君のその手捕まえて いつか夢が覚めるまで
回復魔法頂戴 生きてくのは大変さ
今日も僕は君と笑いたいよ
お月様が霞む頃 幾千年の絶望も一撃で終わらせる
君のその手捕まえて いつか夢が覚める
そして涙流す それは自由の味だろ
8.「夜とダンス」
僕らの夢は焼け落ちた 踏み砕かれたブリキの銃
打ちのめされた顔の友達
夜と手を組む もう一度手を組む 何度でも胸高鳴るなら
北風と僕ら踊ろう 切り裂くように寒い空
旗がなびく 蹄響かせて
怪物が月夜に吠えてる
僕らはそれより大きな 声をあげようぜ 今
もう一度グッ 手綱を固く握り締めた
いつだってどこだって星は見えるか
馬上で揺れてる歌はやまない
夜と手を組む もう一度手を組む 死してなお勇ましくゆこう
夏の夜僕ら踊ろう 台風なんかよりでっかい目
見渡せるぜ 世界の端の端
怪物が月夜に吠えてる
僕らはそれより大きな 声をあげようぜ 今
朝焼けに僕ら踊ろう 新しい道を歩こう
旗がなびく 何度も 何度でも
怪物が月夜に吠えてる
僕らはそれより大きな 声をあげようぜ 今
all music by THE SiX BULLETS
all lyrics by MAMORU NISHIJIMA